東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)が7日、オンライン上で報道陣の取材に応じ、1年後への思いを口にした。

 五輪本番のレースは本来なら、8日に行われるはずだった。しかし、鈴木は1月末に右太もも裏を肉離れ。「本番が今日だったら、ベストの状態だったか微妙なところはあった」と本音を吐露。続けて「1年猶予期間ができたことは前向きに捉えて、1年後はベストな状態で立てるように」と意気込みを示した。

 心配されるケガの状態は「初めての場所を故障したので、そこは慎重に経過を見ながら治した」と順調な回復ぶりをアピール。リハビリ期間は「体幹トレーニングであったり、土台作りをしていた」と明かした。

 五輪に向けては「厳しい状況は続いているが、今とにかく自分のやるべきこと、できることに集中して1日を大切に積み重ねていきたい。しっかりと準備期間があるので、この期間を有効に使って、1年後に戦える状態でスタートラインに立てるように努力していく」と述べた上で「『超える』ってことをテーマに掲げたので、どんな状況であれ、1年後に今の自分を超えれたなっていう思いで立っていたい」と決意を新たにした。