「軍団山本」がやらかした。極楽とんぼの山本圭壱(52)を皮切りに、庄司智春(44)、じゃぴょん桑折(47)、遠藤章造(49)が相次いで新型コロナウイルスに感染していることが判明し、芸能界に波紋が広がっている。メンバーは感染予防対策を怠ったまま、8日配信のユーチューブチャンネル「極楽とんぼ山本圭壱 けいちょんチャンネル」に出演。クラスターが発生した可能性が指摘されており、ネット上では猛批判を浴びている。騒動の背景を追うと――。

 山本は16日、自身のツイッターで手書きのコメントを発表した。その中で「この度はYouTubeの撮影の際、感染対策が不完全だった為にコロナ感染を引き起こしてしまいました。全く情けない話しです」と反省。その上で「自分たちの対策の甘さから引き起こした可能性があります。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 遠藤と庄司も、この日SNSで同様のコメントを発表。庄司によると「生配信の時に感染予防対策が不完全だったため、集団感染を引き起こした可能性があります」としており、クラスターが発生した可能性が高い。

 お笑い関係者は「参加した誰かが持ち込んだのでしょう。ほかにも他事務所のタレントや撮影スタッフもいたそうなので、今後感染者は増える可能性があります。庄司は入院することになりましたが、現段階で重症ではないようです」と言う。

 吉本興業が問題の動画を削除しているため、どこまで感染対策が講じられた状況で撮影されたかは分からない。ただ、東京都の新規感染者数が連日数百人単位で増えている中で、当事者らが言うように、十分な感染対策を実施していなかったとしたら、軽率と言うしかないだろう。

「対策が不完全と言っていますが、特にやっていなかったと聞いています。山本の動画には、毎回『新型コロナウイルス感染拡大防止の為の対策を十分にとった上で収録しております』とただし書きしてあるのに(笑い)。本当に今までやっていたのかと疑いたくなりますね」(同関係者)

 案の定、ネットでは「本当にありえない」「アホすぎる」といった声が噴出。「軍団山本」はかねて評判があまりよろしくなかっただけに「やっぱりな」と、炎上に拍車をかけている。

「やはり軍団山本のなあなあ体質が、クラスター発生の原因ですよ」と指摘するのはテレビ関係者だ。

 今回の集団感染の舞台となったユーチューブチャンネルの登録者数は10万人ほど。再生回数も十数万回で、出演しても正直〝おいしい〟とは言えない。にもかかわらず、リーダー格の山本の鶴の一声で今回の撮影の際も、すぐにメンバーは集まったという。いまだに固い結束力があるとはいえそうだが…。

「山本が仲間を大切にするのは間違いない。極楽とんぼをはじめ、同年代の芸人たちが銀座七丁目劇場に出演していた90年代、ギャラは500円でした。そんな状況だったので、山本は吉本幹部に芸人を代表してギャラアップを掛け合ったことがある。みんなにおごりまくり、貯金がゼロになったこともあるほど。その時からの結束力はあるが、その分、仲間内では同調圧力が働きやすい。1人だけマスクやフェースガードなんかすると『なんだよ』となるでしょうね」(同関係者)

 山本といえば、2006年に10代少女に対し、強姦などの容疑で書類送検され、吉本は契約解除(後に不起訴処分)。その後、復帰するまでに8年かかった。その復帰にも、軍団仲間が粘り強く吉本に働きかけたことは有名な話だ。

「みんなヤンチャしていたころ、山本にいろいろ世話になっている。コロナでも何でも一蓮托生ですよ(笑い)」とは別のテレビ関係者。

 感染防止対策をした上で新型コロナに感染すること自体は決して誰が悪いということではないが、軍団山本というグループ内の力関係と無責任な感染対策が引き起こしたクラスターならば、批判は免れない。また何か騒動を起こさなければいいが。