ソフトバンクのサイドスロー左腕・渡辺雄大投手(28)が31日、育成選手から支配下選手に昇格した。背番号は48。
「球団に感謝の気持ちでいっぱいです。投げる場を与えてもらった時には自分の力を発揮して、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」と力を込めた。
オールドルーキーとして育成入団した苦労人の左腕が、チャンスをつかみ取った。青学大時代は公式戦の登板はなし。それでもプロを目指してBCリーグ・新潟に入団した。4年間のプレーを経て、2017年の育成ドラフトで6位指名を受けた。
26歳での遅い育成入団。そんな中で「年齢的にも1年目からラストシーズンでも悔いが残らないようにと一日、一日やってきた」。今季のウエスタンリーグでは11試合に投げて防御率0・00という抜群の成績をマークして、ついに2桁の背番号を勝ち取った。
「一人でも多くの選手が『そういう可能性もあるんだと』大好きな野球を長く本気で続けてもらうきっかけになれば、うれしいなと思います」
苦労と努力の末に大きな第一歩を踏み出した左腕は、次は一軍の舞台で結果を残し、後進にも夢を与えるつもりだ。