岸部四郎さん(享年71)の訃報を受け、ともにザ・タイガースで活躍した森本タロー(73)が15日、岸部さんの死を悼んだ。

森本はこの日の夜、「岸部四郎」のタイトルでブログを更新。「四郎と初めて出会ったのは彼が中学2年生ぐらいの時だった。FENだったのだろうか、アメリカのラジオ番組を一生懸命チューニングを合わせながら聴いていた姿が印象に残っている」と出会った当時を振り返った。

さらに「透き通るような歌声にタイガースのメンバー全員が驚いたと思う」とし、「彼の歌声は心に染みた」とたたえた。

岸部さんの最後のステージは「森本タローとスーパースター再結成15周年記念のライブに来てくれた時」とつづり、「サリー(兄の岸部一徳)と息子の大輔君、四郎の3人が共演した最初で最後のライブになった。車椅子で駆けつけてくれて、彼なりに精一杯『ラレーニア』を歌ってくれた」と振り返った。ステージで歌うことは岸部さんの希望だったといい、「ギターを持って病室を訪ね、一緒にリハーサルをしたことも思い出す」と記した。

最後に、「こんなに早くタイガースのメンバーとの別れが来るとは思ってもいなかった。四郎君、心からご冥福をお祈りします」とつづり、岸部さんとの早すぎる別れを惜しんだ。