楽天・則本昂大投手(29)が20日のオリックス戦(楽天生命)で先発マウンドに立ち、7回を116球、5安打1四球1失点。今季6勝目こそ手にできなかったが、好投が光った。

 立ち上がりは苦しんだ。初回、2回ともに2人の走者を背負いながら得点圏にも進めたが、いずれも無得点。イニングを重ねるごとにギアを上げ、相手先発・山本の投げ合いにも集中力を切らさなかった。6回にモヤの一発で均衡を破られたものの、失点はこの被弾のみ。打線の援護をもらって2―1となった直後、7回の投球は三者凡退で終え、リリーフ陣にバトンを託した。

 降板後の右腕は「調子自体はあまりよくなかったです。立ち上がりが不安定でしたが、中盤にしっかり修正できたと思います。先に点を取られてしまったけど、野手が追い越してくれて、そのあとをしっかり抑えられたのは良かったと思います」と淡々とコメント。

 9回に守護神ブセニッツが伏見に同点弾を浴び、土壇場で試合は振り出しに。エースは8月28日の西武戦(楽天生命)以来となる白星をすんでのところで逃した。