川口オートのSG「第52回日本選手権オートレース」は30日、開幕した。青山周平(伊勢崎=35)や鈴木圭一郎(浜松=25)ら主力が順調に好発進を決めた。

 その中で丹村飛竜(山陽=36)も1着と、これ以上ない船出となった。

 初戦となった2番車で登場の第6Rは、スタートでやや立ち遅れ包まれそうになったが、ギアチェンジすると一気に加速。強烈に伸び返し、1番車の谷津圭治(伊勢崎=42)まくって先頭を奪い、そのまま押し切った。

 前節は得意のミッドナイト(飯塚)でV。今回は昼間の開催で通常のマフラーに戻るなど条件が大きく変わり、エンジン調整は手探り状態だったにもかかわらず、この力強い勝ち方に自然と笑みもこぼれる。

「スタートした時は『やってもうた~』と思ったけど、チェンジを入れたら出て行って、1コーナーも伸び返してしっかり流れ込んでくれた。跳ねも滑りもなく、いいと思いますよ」と手応えをつかみ取っている。

 日本選手権は2年連続優出中と好相性。「初戦としたら上出来でしょう」と表情もいい。スタートの切れ味向上が、そのまま最高峰の舞台での実績に直結している。枠番抽選運も良く、2日目の第10Rは1番車と、連日の内枠ならトップスタートは譲れない。