大相撲11月場所で大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が存在感を高めている。6日目(13日、東京・両国国技館)は幕内輝(26=高田川)を下し、6連勝を飾った。

 立ち合いで真正面から当たると、冷静に相手の動きを読んで左でいなして、豪快にはたき込んだ。力強い相撲で全勝を守り、〝V候補筆頭〟をアピールした。

 2横綱2大関が休場する中で、横綱大関陣でただ一人土俵に上がる。取組後の貴景勝は「集中して自分の相撲を取ろうと思った。あまり考えず、やってきたことが出る。とにかく集中していこうと思っていた」と淡々と語った。

 6連勝にも「その日の相撲のことしか考えていないんで。目に見えない影響があるかわからない」と話した上で「まだ、6日目だし、まだ何ともない。あとも集中していきたい」と、ひたすら「集中」を強調した。

 大関として、もちろん残りも全部勝つ構えだ。