パドレスのマイク・クレビンジャー投手(29)が自身2度目となる右ヒジのトミー・ジョン手術を受けることが決まったことを受け、パドレス公式サイトは17日(日本時間18日)にその穴を埋める補強策の一つとしてヤンキースからFAとなった田中将大投手(32)の獲得を提言した。

 クレビンジャーは17年から19年まで3年連続で12勝以上を挙げた速球派。トレード期限だった8月31日(同9月1日)にインディアンスからパドレスに移籍した。今季はインディアンスで1勝、パドレスで2勝だった。来季は術後のリハビリに専念し離脱する。

 先発ローテーションの柱と期待していたクレビンジャーが抜けることで、パドレスは先発ローテーションの確立が急務だ。同サイトは球団所属の投手でローテを組むか、ベテランと1年契約するか、大物の獲得を狙うか、の3パターンを挙げた。

 田中に関係するのは大物狙いを選択したケースだ。まずはナ・リーグでサイ・ヤング賞を獲得して今オフのFA市場でトップにランクされるトレバー・バウアー投手(29)の獲得競争に参戦。失敗した場合、次のランクと見られる田中やジェームズ・パクストン投手(29=ヤンキースからFA)らを狙いにいくべきだと同サイトは主張した。

 パドレスは今季、06年以来14年ぶりのポストシーズン進出を果たした。ワイルドカード・シリーズでカージナルスを撃破したものの、地区シリーズでドジャースに敗れた。球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たすために、ここ数年大型補強を続けているパドレスにとって田中がラストピースかもしれない。