大相撲11月場所千秋楽(22日、東京・両国国技館)、元大関の小結照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)が大関貴景勝(24=千賀ノ浦)に優勝決定戦で敗れ、2場所ぶり3度目の優勝はならなかった。本割では貴景勝を浴びせ倒しで破り、決定戦に持ち込んだ。しかし、決定戦では一方的に押し出されて賜杯には一歩及ばなかった。

 取組後は「(決定戦では)悪いクセが出て上体が高くなった。悔しいです」と無念の表情を浮かべた。それでも、13勝2敗の好成績で2度目の技能賞を獲得。大関復帰への起点を築いた。次の初場所(来年1月10日初日、国技館)の成績次第では一気に大関に再昇進する可能性もある。

 照ノ富士は「(悔しさは)来場所に全部ぶつけていきます」とさらなる飛躍を誓っていた。