池田エライザ(24)が4日、都内で、初監督映画「夏、至るころ」公開記念舞台あいさつに出演者と出席した。

福岡県田川市を舞台に、和太鼓に打ち込む幼なじみの少年たちを描く青春作。

2年前から企画が始動。監督を務めた池田は「何よりこうして皆さまにお会いできたことが感無量。1人1人が、少しでも穏やかな気持ちになれればと作ってきました」と公開を喜んだ。

池田は福岡市、共演のリリー・フランキー(57)は小倉市でともに福岡出身。NHKの音楽番組でも共演するなど縁がある。リリーは池田の作品について「(当時)22歳の女性監督が撮ったとは思えない」と熟練ぶりに脱帽。「70歳のベテランのじいさんが撮ったみたい」と笑った。

原日出子(61)も「監督として間違いないという確信があった」と現場での池田を振り返り、迷いのない演出を「無駄な画を撮らないし、テストの間にきっちり消化する。優秀な映画監督でした」とほめた。

今作が映画初主演となった倉悠貴(20)は、田川で2週間の和太鼓合宿を実施。「手が血だらけになるくらい練習しました」と苦労を明かした。演技に悩む場面では「監督が寄り添ってくれて、すっと感情が入ってお芝居できました」と池田に感謝した。リリーはその様子について「倉くんがセットから出されて、戻ってこなかった。血だらけで帰ってきて、そういうタイプの監督なんだと思いました」と池田にジョークを飛ばすと、池田は「してないしてない。そういう映画じゃない!」と正していた。