プロ野球OBの井端弘和氏、川上憲伸氏、里崎智也氏が9日、テレビ大阪の年末特番「ギリギリ座談会 インハイ攻め」の収録に参加。今季の阪神を振り返った上で、番組タイトル通りの際どいトークを繰り広げた。

 話題は今季12球団最多の85失策を記録した「阪神の守備難解消策」や「藤浪を来季先発で起用するか?」「リリーフで起用するか?」など多岐におよび、気心の知れた同年代の3人が闊達に意見を交わした。同番組は今月29日の午後11時30分から放映予定。

 収録後、報道陣の取材に応対した3人は「阪神の監督に就任してみたいか」と問われ、川上氏は「僕はタイガースは無理です!」。井端氏も「二軍監督でいいです…。大阪弁怖いんで。甲子園はヤジきついですからね。(二軍球場の)鳴尾浜も観客50人くらいに絞ります」と冗談めかしながら〝お断り〟の姿勢を明確に。

 だが里崎氏だけは「僕のスタンスはいつもそうなんですけど『やってあげてもいいですよ』って姿勢です(笑い)。その場合は〝構造改革〟から着手したい」とし、持論の「コーチ年俸1億円計画」を展開した。

「NPBのコーチって薄給ですからね。だいたい相場が(年俸)800万円からよくて2000万円くらい。手取りはもっと下がる。(増俸、減俸、契約延長のための)ノルマ設定がないのも面白くない。頑張ったらコーチでも1億円もらえるようなシステムをつくりたい」と語った里崎氏は「広島なんか3連覇してもコーチの給料は据え置き。そういうシステムを変えたい。そうすれば(現職の)コーチたちはもっと選手たちに真剣に向き合えると思う。阪神だけに限った話ではなくね」。

 球界全体の発展のため〝育てる側〟の環境改善も必要だと強く主張した。