女優井上真央(33)主演の映画「大コメ騒動」(本木克英監督、来年1月8日公開)の東京・プレミア試写会が15日、行われた。

1918年(大7)に富山の主婦たちが決起した「米騒動」をもとに描く、大痛快エンターテインメント。井上が演じるのは、農村から漁村へと嫁に来ておかか(女房)たちにまざり、出稼ぎの夫が留守の家庭を守り、浜で米を担いで運び、3人の子供を育てる主人公・松浦いと。

本木克英監督(57)は「信じられない幸運を感じています。大変厳しい中で、新作をお見せできるのは幸せなことだなと思います。いろいろなおかかたちの思いも詰まって、コロナ禍を乗り越えることができた。(撮影現場は)まさに女子校(笑い)。僕は見ているだけで、輪の中に入れない。予想外に皆さんのエネルギーが強かった」と振り返った。

駆けつけた新田八朗富山県知事は、富山名産の米「富富富(ふふふ)」を本木監督に贈って「富山が生んだ本木監督の作品なのでやってまいりました。富山出身の俳優さんもたくさん出て、私の職場である富山県庁でのロケが行われています」。

米騒動については「子供のころは『食い物のことで騒ぎを起こしたのか』と、かっこ悪いと思っておりました。今は、愛する者、子供たちのために立ち上がった女性たちを誇りに思っています。富山には美しい場所も、おいしいものもたくさんあります。コロナが落ち着いたら、ぜひ富山に来てください」とアピールした。