元光GENJIの内海光司(52)と佐藤アツヒロ(47)が、25年ぶりにそろってローラースケートダンスを披露する「KOHJI×aTsuHiRo クリスマスイベント2020~イヴの夜からはじめよう~」が19日、東京・浜松町のニューピアホールで400人のファンを集めて行われた。「ガラスの十代」など光GENJI時代のヒットメロディーを披露して、変わらぬ“光GENJIの世界”を再現した。

オープニングから2人は、ローラースケートを履いて登場。内海は「みんな、おかえり。そして、俺たち、ただいま。スーパーアイドル、光GENJIの内海光司です」とあいさつ。佐藤は「永遠の美少年、佐藤アツヒロです」とクールに決めた。

佐藤がステージ上でスピンターンなど華麗なローラースケートのテクニックを披露。内海が腹ばいになってカメラを構えて、後方のスクリーンに映し出した。久しぶりのステージに内海のトークは、爆笑まじりの暴走気味。佐藤から「そんな感じだったっけ」と突っ込まれると、内海は「内海を嫌いになっても、光GENJIを嫌いにならないでください」と元AKB48前田敦子のまねで笑わせた。

2人のステージ上でのパフォーマンス共演は、95年9月3日の光GENJIの卒業コンサート以来。13日の大阪公演で9233日ぶりの共演を果たし、3公演で1500人を集めた。東京公演は、この日の2回公演と20日の3回公演で、合計3500人が動員される。20日午後8時からのラスト公演は生配信もされる。

今年8月30日の佐藤のバースデイイベントに、内海がサプライズ登場して花束をプレゼントしたのがきっかけ。佐藤は「ファンがすごく温かくて、この感じいいなと思った。このご時世、内海君とやるのは心強い」。内海は「1曲くらいかなと思っていたけど、まさか踊ってローラスケートも履いて、構成もやるとは。これは、しっかりやらなくてはと思った」と話した。

佐藤は87年の「ガラスの十代」のカップリング曲「Graduation」の歌詞「夢をつかむ頃に 針を合わせあおう」を挙げて「針が合ったんだなと思う。夢が膨らんでいる、夢の続きのファンタジー」。87年のデビュー時に、内海は19歳、佐藤は13歳だった。佐藤は「長男と末っ子だったけど、敬語をやめてウッチーって呼ぶようにした。いまが一番いい関係。光GENJIの世界観を守っていける」と話した。

内海は光GENJI時代のヒット曲の「やっちゃいなよ!メドレー2020」の選曲、編集、振り付けを担当した。昨年7月に亡くなった育ての親のジャニー喜多川氏(享年87)を振り返って「アツヒロとイベントをやるってなったら『じゃあ光GENJIやっちゃいなよ』と言ってくれると思う。タイトルも、そこから取りました。元気なら『僕に演出やらせてよ』って言うと思う」。

佐藤も「絶対に喜んでくれていると思う。(ジャニーズ事務所の)ジャニーズ、フォーリーブスと続く歴史の中で光GENJIがあって、僕たちが履いたローラースケートが、今の後輩たちに受け継がれているのがうれしい」と笑顔を見せた。

ノリノリでステージをこなした2人だが、互いの電話番号も知らず、連絡もマネジャーを通して行っている。佐藤は「いい意味で緊張がありますね」。内海は「知ってても連絡はしないと思う。仲が悪いって書かないで」と笑った。来年以降の2人での活動について、佐藤は「楽しいですね。夢が続いたら」。内海は「今年は辞退しましたが、来年は紅白を目指せたら」と冗談を言いながら意欲を見せた。

◆光GENJI 佐藤、内海、大沢樹生、諸星和己、佐藤寛之、山本淳一、赤坂晃の7人組グループ。1987年(昭62)に「STAR LIGHT」でデビュー。ローラースケートに乗ったパフォーマンスで一世を風靡(ふうび)し、88年「パラダイス銀河」で第30回日本レコード大賞受賞。88年から6年連続でNHK紅白歌合戦に出演。95年9月に解散。