宮崎キャンプで一軍野手キャプテンに就任した岡本和真内野手(24)が初日から泥まみれとなった。

 1日、村田修一野手総合コーチ(40)らによる約1時間のノックで真っ黒となった岡本は「まだ初日なので、これくらいかなと」と平然。ユニホームの汚れにも「途中まで『今年は汚れてないな』と思ってたんすよ。そううまいことはいかんな」とジョークで笑い飛ばした。

 必死に白球に飛び込んだのは、獲得したいタイトルがあるからだ。昨季セ打撃2冠に輝いた主砲は今季の目標を三塁での「ゴールデン・グラブ」に定めた。この日、青島神社に奉納した絵馬にも記しており「失敗の方が多いのが打撃。ノーミスっていうのを、10割を目指せるのが守備だと思っている」。昨季の8失策からの巻き返しを誓った。

 そこには堅守がチームの勝利につながるという信念がある。「リズムつくっていけますし、ピッチャーの方も守ってもらえたら、安心して投げられると思いますし。僕自身もリズム良くなるというのもあるので、そこからバッティングにつながってくるのかなと」(岡本和)

 責任感も芽生えてきた。若手主体で臨む一軍本隊の野手キャプテンに就任。「(チームキャプテンの)坂本さんだけに負担かけさすわけにはいかないので。そういうつもりで去年くらいからやっていたつもりなので、もっとしっかりできるように頑張りたい」と主砲は力を込めた。強力な打棒に堅守を加えられるか? 若き4番に注目だ。