俳優村井国夫(76)が新型コロナウイルスに感染し、出演予定だったミュージカル「ウェイトレス」(3月9~30日、東京・日生劇場)のジョー役を降板することが4日、分かった。所属事務所などが公式サイトで発表した。

村井の所属事務所は「ミュージカル『ウエイトレス』に出演予定の弊社所属の村井国夫は、稽古開始前に受けましたPCR検査にて新型コロナウイルス陽性反応が出ておりました」と報告。

降板について「発熱もあり、入院して経過をみながら舞台稽古へ復帰の調整をしておりましたが、入院中の体力低下による稽古への影響をみて、復帰を断念することとなりました」と説明した。

「村井の出演を楽しみにお待ちしていただいていたお客様、並びにご観劇予定の皆さまには残念なお知らせとなってしまい、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。代役は佐藤正宏が務める。

村井は「この作品、とても素敵な作品で、出演出来るのを楽しみにしておりました。キャラクターの1人1人が個性的で魅力的で、私が演じるはずの、ジョーも素敵な役で楽しみにしておりました」と作品への思いを語った。

そして「降板は断腸の思いでありますが、心臓に既往症もあり、また76という高齢でもありますので、ここは治療に専念する事といたしました」と説明。入院中について「病院の先生方、看護師の皆さんには、朝から深夜まで懇切丁寧な看護を受けまして感謝しております」と感謝の思いを明かした。

「作品を楽しみにしておられました皆様、また主催並びに関係者各位には多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪し「この作品の素晴らしさは変わりませんので、どうぞミュージカル『ウエイトレス』を今後も宜しくお願い致します」と呼び掛けた。

所属事務所によると、現在、村井は体調が回復しており、周囲のスタッフに関しても保健所からの濃厚接触者認定はされていない。また、今後の仕事への影響はないという。