浦井健治(39)咲妃みゆ(29)桜井玲香(26)らが9日、都内で、ミュージカル「GHOST」(3月5~23日、日比谷シアタークリエ)のキャスト発表会見に出席した。

90年に公開された映画「ゴースト/ニューヨークの幻」のミュージカル版。18年の日本初演では、東京をはじめ全国で大絶賛された。今回、名匠ダヤン・レップを演出に迎え、約2年半ぶりの再演となる。

同作は、暴漢に襲われてゴーストになってしまった銀行員サムと、生前の最愛の恋人・モリーを中心とした物語。

主人公を演じる浦井は「人と人のつながり、寄り添う思い、人は1人ではないんだというメッセージを伝えたい。この時期だからこそ伝えられるメッセージがあるなと」と誓った。

コロナ禍で観劇できないファンもいるが「劇場に足をお運び下さいって声を大にして言いづらい」と前置きしつつ「(エンターテインメントは)人生にかけがえのないものになるから人々は捨てなかった。それなりの価値のあるギフトを届けたい」と意気込んだ。

ヒロインのモリーは咲妃と桜井のダブルキャスト。

元宝塚の咲妃は再演となる。「初演の時の、過去の頑張りも、培った者として大事にしつつ、新たなものとして作品に向き合う気持ちを大切にしていきたい」。元乃木坂46の桜井は初参加となるが「稽古中も私の考えや表現をみなさんが尊重してくださる。自分なりにのびのびやっていきたい」と話した。

霊媒師のオダ・メイ役を務める森公美子(61)も再演組。「前回はもういっぱいいっぱいで…でも今回はセリフも少し余裕があって踊りをちょっとずつ参加するので踊れる霊媒師になります!」と笑顔を見せた。そしてコロナ対策の徹底ぶりを明かした上で「(サムとモリーの)2人の濃厚なキスシーンが何度もあるはずなのに。どうするんだろう。べっちょべちょのキスがある。どう処理するのかな? ベロチューみたいな。CG加工かなんかするの?(笑い)」と首をかしげて笑わせた。

主人公の親友・カール役の水田航生(30)は作品の見どころについて「ザ・エンターテインメント」と表現し「すごい明るい雰囲気で稽古場にいさせてもらっている。文字通り風通しのよい稽古場だなって思います」と胸を張った。