女優雛形あきこ(43)と俳優天野浩成(42)夫妻が劇中でも夫婦役として主演した短編映画「アンコン~夫婦あるある物語~」(天野裕充監督)の先行オンライン配信が31日、HAPPY WOMAN公式サイトで始まり、東京・神楽坂の赤城神社でヒット祈願が行われた。

2人が演じるのは、5歳の娘を持つ、ごく普通の夫婦。コロナ禍でのリモート勤務により、一緒にいる時間が長くなったことから、誤解、意見のすれ違い起きていく様を描く。男女が、互いに持つアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の改善を提示する作品。

無事にヒット祈願を終えた雛形は「本当に身近なお話で、誰でも起こるような内容だったので、すんなりとできた。大きな事件は起こらないけど、もしかしたら明日は自分たちにもあることかもしれない。大切な人と、大切な時間を、よくすごせるようにするために見ていただけたら」と笑顔を見せた。祈願については「すごく神聖な気持ちになりました。いい日に配信スタートできてよかったなと思っております」。

天野は「男性のスタッフとか演者の方が、とてもこの台本は勉強になったと言っていた。男性の方、女性の方もですが、見てもらえれば、ずっと家にいなくてはならないコロナ禍での夫婦関係のヒント、手がかりになると思う」と話した。

13年3月に結婚してから、ドラマ、映画では初の共演。金びょうぶをバッグにした雛形は「夫婦で、こういう風に会見するのは初めて。なかなかない経験だなと思います」。天野は「性別に関係なく思いやりとか感謝の気持ちというのはすごく大切なんだなと思いました。お互いを尊重するのは、すごく大事だと思いました」と話した。

プライベートではラブラブの2人だが、劇中では雛形が天野に対して激高する。雛形は「熱量高く怒るシーンがあるんですが、普段はけんかをしないので『怖い』と言われました。家で台本の読み合わせをした時に『本気でやらないで欲しい。怖くなっちゃう』と言われました」。天野が「ちゃんと目を見られてないですね」と言うと、雛形は「お芝居ですから。実生活では、あそこまで、リアルになったことはありません。あそこまでやったら(結婚生活が)ダメになる」と笑った。