第39回向田邦子賞が6日、都内で発表され、脚本家橋部敦子氏(54)が受賞した。テレビ朝日系「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」での受賞。「モコミで向田邦子賞をとる」と紙に書いて目標にしていたとし、受賞を喜んだ。

4日に亡くなった脚本家橋田寿賀子さん(享年95)との思い出を語ると、みるみる涙。「16年前に橋田賞をいただいた時、『あなたは明るいから大丈夫よね』と声を掛けていただいた。つらい時にその言葉を思い出すと大丈夫と思えた」。

向田邦子賞の選考委員として同席した脚本家池端俊策氏(75)も発表後取材に応じ「『夏目漱石の妻』で橋田賞作品賞を受賞した時に『あなたの作品好きよ』と言われた。とても意外で、非常に恐縮しました」。90代になっても現役脚本家として活躍したことに「すごいですよね。見習いたいけど、難しい。本当にすごいことです」と話した。