俳優石倉三郎(69)が27日、東京・スペースFS汐留で、主演映画「つむぐもの」(3月19日公開、犬童一利監督)の完成披露試写会に出席した。

 病に倒れ、介護が必要になりながら、かたくなに拒否する頑固な和紙職人を演じた。「昔はやくざで、今は職人と刑事の役ばかり」と笑った。

 俳優生活50年で、映画主演は初めて。「介護を受ける側の切なさを感じて、つらいなと思った。年齢的に、私なんかすぐに介護を受けないといけない年。臨場感を持って役に臨んだ。こんなに身近な題材で臨めたことに感動した」と話した。

 作品の舞台になった福井県は、これまでも何かと縁があるという。「(TBS系ドラマ)『下町ロケット』でも行った。この映画でもそう。やたら行っている。慣れた感じです。今は辛味大根の時期かな?」。石倉を介護する役を演じるキム・コッピが、「(福井の名物料理)ボルガライスを食べに行きたい」と話すと、石倉も「機会に恵まれたら、コッピさんとボルガライス食べに行きます」と約束した。

 ほか森永悠希、宇野祥平、犬童一利監督、主題歌を歌う城南海が出席した。