【スペイン・バルセロナ22日発】男子テニスツアーのバルセロナ・オープンのシングルス3回戦で、世界ランキング39位の錦織圭(31=日清食品)は同3位のラファエル・ナダル(34=スペイン)に0―6、6―2、2―6のフルセットで敗れ、8強入りを逃した。

 相手は言わずと知れた“赤土の王者”。過去、クレーコートで5戦全敗しているだけに何とか突破口を探したいところだったが、第1セットは第2ゲームでブレークを許すと、第4、6ゲームでもサービスをキープできずに、屈辱の“ベーグル”で落とした。

 第2セットに入るとリズムを取り戻し、第2、6ゲームで2つのブレークを奪って逆襲。1セットオールのイーブンに戻したが、最終セットではナダルの気迫のこもったプレーで一気に突き放され、2時間19分の熱戦にピリオドが打たれた。

 5年ぶりの勝利を手にできず、試合後は「大事なポイントが取れていない。良かったという気持ちはそこまでない。もやもやする」。いい流れを2セット続けられないとう課題を残した。