ドイツ2部ザンクトパウリの元日本代表FW宮市亮(28)が約11か月ぶりの実戦復帰を果たしそうだ。ドイツ誌「キッカー」によると、ティモ・シュルツ監督が6日の記者会見で「メンバー候補だ」とし、負傷で離脱していた宮市が今季初めてベンチ入りする可能性を示唆したという。

 シーズンも残り3試合となったところで、昨年6月以来の実戦となるが、同誌は「今シーズン初出場を視野に入れる宮市亮にとっては、ザンクトパウリとの契約が今季いっぱいで満了を迎える点からも、非常に貴重な出場機会という意味合いを持つ」と伝えるように、生き残りをかけて復帰戦に臨むことになりそうだ。

 その一方で、同誌は契約延長は厳しいとの見方を示している。昨年6月以降、恥骨周辺やふくらはぎなどに継続的な問題を抱えており、2015年に加入し「6シーズンで76試合と全体の37%しか出場していない」という。また、レギュラー級の年俸を取っており、新型コロナウイルスでクラブが財政難の影響もあるという。

 まだ結論は出ていない模様だが、宮市は残り3試合でクラブ側を納得させる結果を示せるか。