吉永小百合(76)が、東京都が緊急事態宣言の再延長を受け、休業要請を緩和して都内の映画館の営業が再開した1日、丸の内TOEIで主演映画「いのちの停車場」(成島出監督)全国公開記念舞台あいさつの壇上に立った。

吉永は舞台あいさつの最後で、東京と大阪でこの日から映画館の営業が制限付きで再開された一方、いまだ休業の要請が続く飲食店をはじめとした、異業種の事業者をおもんぱかった。

「今日、私たちは東京と大阪で初日を迎えました。とても、幸せです。でも、他の職業では、まだまだ苦しい思いをしていらっしゃる方が、たくさんいらっしゃると思います。飲食関係の方とか、さまざまなお仕事の中で、本当に苦労されていらっしゃるということを、いろいろなもので見聞きしております。1日も早く、こういう状況から良い状況になりますように、少しずつ私たちも努力しなければいけないと思います」

吉永は「いのちの停車場」で、大学病院の救命救急医から石川県の実家へ戻って在宅医療を行う「まほろば診療所」で働く白石咲和子を演じた。劇中では、広瀬すず(22)演じる「まほろば診療所」を支え続けてきた訪問看護師の星野麻世を強くハグするシーンがある。そこを引き合いに「映画の中で、すずちゃんを思いっきりハグしたように、みんなが抱き合ったり、握手したりすることが出来ますように、祈りながら今日の舞台あいさつを終わらせていただきます」と、1日も早いコロナ禍の収束を願った。

「いのちの停車場」は、東京と大阪で映画館が公開された1日から、全国375館で上映されている。