演歌歌手の松尾雄史(29)が4日、東京・練馬区の練馬文化センター大ホールで「松尾雄史 8周年記念コンサート 2021」と銘打ったワンマンコンサートを開いた。

 同公演は、8周年の昨年予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期。約1年ぶりに実施されることになり「このコロナ禍で皆さんとお会いできない状態が続いていて、このコンサートを特に楽しみにしてくださった方が多いとお聞きしていたので本当にうれしいです。来てくださった皆さんに『僕も元気にしていますよ』『歌っていますよ』というメッセージを笑顔で伝えたい」と喜んだ。
 
 会場では感染対策を徹底し、ソーシャルディスタンスを保って約700人に人数制限して開催され、デビュー曲「くちなし慕情」や新曲「星空の酒」。8月4日発売予定の第3弾アルバム「松尾雄史コレクション『3枚目』」に収録の昭和の名曲カバーから西郷輝彦の「君だけを」、舟木一夫の「高原のお嬢さん」など全22曲を熱唱した。

 新曲「星空の酒」は「お酒を飲みながら星空の向こうの故郷にいる女性に思いを馳せるという内容の歌です。明るい雰囲気ですが、せつない内容の詞です。最初聴いたときは、何と難しい歌だなと思いましたが、歌い終わったときに達成感、爽快感がある、何ともいえない気持ちよさがある歌です」と話した。

 来年は10周年を迎えるが、「ここ1年ちょっとの間、思うように活動できない中で、いままで通りにはいきませんが、これからも一人でも多くの皆さんに歌を届けたい。10周年に向けて一段ずつ階段を上りながら頑張っていきます」と意欲的に語った。