五輪王手の内村航平 完璧演技で世界最高点!4大会連続五輪へ「気力を振り絞って」

 鉄棒を終えて雄たけびを上げる内村航平(撮影・堀内翔)
鉄棒を終えて声援に応える内村航平=高崎アリーナ(撮影・堀内翔)
 得点を確認してガッツポーズをする内村航平(撮影・堀内翔)
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 「体操・全日本種目別選手権」(5日、高崎アリーナ)

 東京五輪最終選考会を兼ねて開幕し、各種目の予選が行われた。

 鉄棒に絞り、4大会連続の五輪出場を狙う内村航平(32)=ジョイカル=は、H難度のブレトシュナイダーを含めたすべての離れ技を成功させる演技で、着地もピタリと止め、17年全日本種目別で自身が出した15・750点を上回る現行採点法では世界最高得点の15・766点をマーク。日本協会が作成した現状の暫定世界ランキング得点の1位得点(15・000点)を0・2点以上上回り、最高得点となる40ポイント(P)を加え、合計150Pとし、暫定首位で五輪切符に王手をかけた。選考ポイントで内村と並んでいた個人枠1枠を争う跳馬の米倉英信(徳洲会)は、跳馬で2本平均15・016点で30Pを加え、140Pとした。

 演技を終えた内村は「ブレトシュナイダーの反応が良すぎて危ないなと思うところはあったが、ミスなく着地まで決められたのは大きかった」と振り返った。得点については「出過ぎですよね。自己採点ではそこまででない。15・4か3ぐらい」としつつ「ここまで3試合着地が止まってなかったので、着地の印象がすごく良かったんだと思う」と、うなずいた。

 リードを奪っての最終局面。ここまで代表争いは「何も考えなかった」と話してきたが、「意識してなかったが、意識してない部分で力が入っていたのかもしれない。ブレトシュナイダーの反応が良すぎたのもそうだし。いつもと違う状況でやってるなと思った」と、目に見えぬ重圧は少なからずある。それでも百戦錬磨の32歳は「こういう状況でもいつもどおりやれるように練習してきた。2日連続が体力的にどうかなと思うが、気力を振り絞って今日のような着地を決めたい」と、見据えた。

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