〝不意打ち〟にタジタジ!? 巨人・坂本勇人内野手(32)が12日のロッテ戦(ZOZOマリン)の試合前に、ストレッチを中断して飛び起きるひと幕があった。

 坂本は11日に右手親指の骨折から約1か月ぶりに復帰し、「5番・遊撃」でフル出場。さっそくのマルチ安打でチームの連敗ストップに大きく貢献した。この日はナイター明けのデーゲーム。ロッテの練習中に早々と姿を見せると、まだGナインもまばらな三塁ベンチ前で体を横たえながらストレッチを開始した。石川や若林と笑顔で言葉を交わしながら体をほぐしていると、不意に視界の目の前に飛び込んできたのがロッテ・鳥谷敬内野手(39)だった。

 ゴロ寝状態だった坂本は反射的にスクッと立ち上がると、背筋をピンと伸ばして頭をペコリ。差し出された拳を突き合わせて、あいさつを交わした。コンタクトを取ったのはほんのわずかな時間だったが、交流戦だからこそ実現した名手同士の豪華競演となった。

 坂本は4月16日のDeNA戦(横浜)で遊撃手の最多出場記録を1778試合に更新し、鳥谷の記録を塗り替えた。それでも、坂本にとって鳥谷が「尊敬する存在」であることに変わりはない。