配信されたWWEのNXT大会で、NXTクルーザー級王者のKUSHIDA(38)が、ノンタイトル戦で新日本プロレス時代からのライバル、カイル・オライリー(34)に敗退。試合後は何と〝偏屈王〟鈴木秀樹(41)が加入する新軍団「ダイアモンド・マイン」(ロデリック・ストロング、鈴木、タイラー・ラスト、マルコム・ビベンス)に襲撃される衝撃が起きた。

 試合は関節技の巧者同士らしいハイレベルな展開に。KUSHIDAはアームバー、ダブルアームスープレックス、エプロンでのハンマーロックスープレックス、マサヒロ・タナカ(右ストレート)で混戦を抜け出そうとするが、最後はホバーボードロックに入ったところ、巧みに丸め込まれて3カウントを奪われた。

 両雄は試合後、握手して健闘を称え合うと、オライリーの怨敵アダム・コール(31)が乱入。両者はもみ合ったままバックステージへ消えた。

 ここでリング上に1人残されたKUSHIDAをリーダーのストロングが襲撃。スープレックスで投げ捨てて大の字にさせてしまった。倒れたKUSHIDAの前には、「ダイアモンド・マイン」のメンバー4人が仁王立ちして、ベルトを放り捨てる。その中には、4月にWWEと契約し、養成機関「パフォーマンスセンター」のコーチ役に就任した鈴木の姿もあったから驚きだ。

 鈴木は偏屈丸出しの無表情でKUSHIDAを見下ろすのみで、手を出すことはなかった。選手として活動する可能性もあるとされていたが、まさかの悪の軍団加入でNXT初登場を果たすとは誰が想像できただろう。今後KUSHIDAとの直接対決はあるのか。NXTの日本人勢から目が離せなくなってきた。