大相撲の元関脇勢の春日山親方(34)が25日、オンラインで引退会見を行い「やれるだけのことはやった。納得している。気持ちもスッキリした思いでいる」と語った。

 元横綱稀勢の里(34=現荒磯親方)や元大関豪栄道(35=現武隈親方)らと同世代で「花のロクイチ組」の1人として、2005年春場所の初土俵からアキレス腱の負傷や蜂窩(ほうか)織炎のアクシデントに見舞われながらも土俵に立ち続けたが、今年1月の初場所で左親指骨折のため初めて休場。連続出場は1090回でストップし、春場所、夏場所を全休していた。

 そんな骨折箇所は「2度手術して、まだあまり親指は動かない」状態だという。また、春日山親方は「休むときはやめるときというぐらいの気持ちで毎日取り組んできました」と内に秘めていた思いを明かした。

 それでも「やりきりました。よくここまであきらめず、腐らず、自分自身を貫いてやってこれた」と春日山親方。今後は指導する立場として「心も体も丈夫な、決してあきらめない、強い力士を育てていきたいと思います」と力を込めた。