「マンガの神様」と呼ばれた手塚治虫さんの長女で手塚プロダクション取締役の手塚るみ子さんが、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの応援団として漫画やアニメのキャラクターたちが起用されていることに対するファンの複雑な声を受け、契約した当時の状況などを説明した上で「ビジネスとして役割を与えられた以上アトムは応援団として働きます」とした。

日本オリンピック委員会(JOC)はSNS等で「オリンピック・パラリンピック日本代表選手団を応援するために、世界に誇る日本の人気キャラクターたちが集結!!さあ、あのヒーロー・ヒロインといっしょに応援しよう!!」と呼びかけている。

「鉄腕アトム」の主人公アトムもキャラクター応援団の一員。るみ子さんは28日、ツイッターで、「手塚プロダクションはなぜこれを許したのだろう」というツイッターユーザーのつぶやきを受け、「キャラクター応援団は東京オリ・パラが決まった後、まだコロナの脅威など想像すらされてない頃に契約されました。当時は皆さんだって楽しみにしていたことでしょう。今この状況になって開催に賛否があると思いますが、ビジネスとして役割を与えられた以上アトムは応援団として働きます」とした。

続くツイートでは「アトムに限らずキャラクター応援団として契約されたキャラクターたちは同じ立場でしょう。自分に与えられた仕事をします。出場選手たちを応援します」として、「開催の賛否に彼らを巻き込まないであげて下さい」と訴えた。