ボートレース三国のGⅡ「モーターボート大賞」が29日、熱戦の幕を開けた。注目の初日12R「日本海ドリーム」は地元・中島孝平(41=福井)がイン逃げ快勝! 地元GⅡタイトル奪取に向けて、まずは好発進を決めた。

 また、予選組では辻栄蔵(46=広島)、豊田健士郎(25=三重)、森野正弘(36=山口)、武田光史(47=福井)の4選手が2走2連対として上々の滑り出しを飾った。

 一方、伏兵勢では金子賢志(30=群馬)もなかなかの好レースを見せつけた。

 初日6Rは大外6号艇=6コース発進となったが、1Mは最内差し。バックストレッチでジワジワを舟を伸ばすと、道中は四宮与寛(31=徳島)との激しい2番争いのマッチレースとなったが最終ターンを冷静にさばいて2着を取り切った。

 レース後は「そのままレースに行ったけど、スリット近辺の足は余裕があった。スタート練習では分がいいし、レースに行くといい感じ。何よりも6枠で2着が取れたのは大きいですね」と喜びを爆発させた。

 近況は蒲郡一般戦(3着)→鳴門一般戦(6着)と連続優出中。「いいエンジンを引けているのが大きい。(今節も)もらった時から微調整しかしていないけど、いい方向にはいっている」と、2連対率45%という61号機の好素材を生かして好調を堅持している。

 ルーキー時代から速攻派として鳴らしてきた。そのためにフライングでリズムを崩す時期もあったが「最近はFも切っていないし、スタートは行ける範囲で行っている」と安定感を増してきた。この勢いで2日目以降も奮闘をみせるつもりだ。