吉永小百合(76)が30日、都内で行われた主演映画「いのちの停車場」(成島出監督)舞台あいさつで「ワクチン接種が、まだの方もいらっしゃると思います。まだまだ、たくさんの方にご覧いただきたいと願っています」とロングラン上映を願った。5月21日に公開も、東京と大阪では同12日以降も映画館の休業が続き、1日の要請緩和まで映画を上映できなかった。吉永は「映画館が閉ざされ、皆さんにいつ見ていただけるか、不安な日々を過ごしました」と振り返った。

西田敏行(73)は、医療が題材であることを踏まえ「この時期に作品を掲げる意味を感じる」と上映の意義を強調。「吉永さんの映画文化にかける情熱、映画俳優としての矜持(きょうじ)を持って、堂々と皆さんの前で作品を披歴できる喜びを感じた。日本映画を支えた吉永さんに敬意と感謝」と映画に全てをささげる吉永の、存在の尊さを観客に訴えた。