声優花江夏樹が5日、都内で行われたアニメ映画「リクはよわくない」(荒川眞嗣監督、10月公開)アフレコ終了報告会で、劇中で犬を演じながらも、自宅で飼育している2匹の愛猫への愛を語った。

「リクはよわくない」は、坂上忍(54)が愛犬リクとのかけがえのない日々を絵本として書き下ろし、野性爆弾のくっきー! が挿絵を描いた絵本が原作。5歳の「ぼく」が5匹の犬の兄弟たちとの日々を通して命の大切さを学んでいく物語で、20年4月に刊行され、今年4月現在で2万2000部を突破した。

花江は劇中で犬のパグゾウを演じるが「猫2匹…かわいくて、一緒にいたいなと思わせる行動、表情、しぐさをする。意図してるか分からないけれど、やってくれているんじゃないか? と思うのが良さ」と猫愛を強調。声優陣は動物を飼育していたり、愛しており、物語に共感して出演のオファーを受けている。花江も「生まれる前から猫がいて、猫がいない時期がないくらい一緒に暮らしてきた。大事な家族を亡くした経験を小学生の頃にしました。命の大切さを伝えられると思った。お話を頂いてうれしかった」とオファーを快諾した理由を語った。

現在、自宅ではマンチカンのオスこんぺいくんと、アメリカンショートヘアのメスの、みそちゃんを飼育しており、ツイッターでも連日、投稿し人気を呼んでいる。「こんぺいくんがオス。好奇心が強く、ミソちゃんに、かまって、かまってと猫パンチする。(ミソちゃんが)しゃくにさわるのか反撃し、ボコボコにされる。挑んだらやられ、挑んだらやられ、を繰り返すと…何で殴られなきゃならないんだ? という瞳で見るので、なんて愛らしいんだと思う」と目尻を下げた。

「リクはよわくない」については「(ペットを)ふとした時、忙しいとか、かまってあげられない時があるけれど、そういう時も一緒にいたいと見た後に感じられる作品。動物と暮らす素晴らしさを受け取ってもらえたら」とアピールした。