山陽オートの小林啓二杯GⅡ「山陽王座チャレンジカップ」は10日がシリーズ4日目。後半の9~12Rで準決勝戦が行われる。

 3日目(9日)に実施された準々決勝戦は湿走路での攻防となったが、Ⅴ有力候補の鈴木圭一郎(26=浜松)は周回をきっちり生かして白星を積み重ね、ただ一人負け知らず。前節の地元戦から通算6連勝まで星を伸ばした。

 レジェンド高橋貢(50=伊勢崎)も2日目から連勝。湿走路では不安は見当たらない。一方で、地元主力の松尾啓史(42=山陽)はまさかの8着大敗を喫し準決勝戦入りを逃した。2日目、3日目と不安定走路の中でのレースが続き、準決勝4番も走路状況次第では波乱の要素を含む。

 2日目に岩崎亮一(45=山陽)が600勝を達成したが、3日目は主軸の佐々木啓(47=山陽)が、7Rをゴール前の大逆転で2車一気にかわすドラマチックな1着を決めて節目の通算800勝を達成した。

 佐々木の2日目はセッティングと走路状態が合わず4着と苦戦したが、この日は「走路を確認して外(コース)を使おうと思ってセッティングした」と調整がばっちりハマって会心の勝利。気分を良くして準決勝戦9Rに臨む。