櫻坂46と日向坂46が11日、山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストで、初の合同野外ライブ「W-KEYAKI FES. 2021」の千秋楽公演を開催した。

もともと欅坂46とけやき坂46(読み:ひらがなけやき)として共に活動していた両グループが、17年から3年連続で恒例の野外ライブ「欅共和国」を行っていた“聖地”に再集結した。

冒頭、ステージに向かって左から日向坂46、右から櫻坂46のメンバーが登場し、計46人が1列になってあいさつした。昨年10月欅坂46から改名した櫻坂46のキャプテン菅井友香(25)は「またここでこんなに早く一堂に会することができるとは思っていなかったから、とにかくうれしいです! 最初で最高の合同ライブにしたいので、気合ばっちりです!」と笑顔。19年2月にけやき坂46から改名し独立した日向坂46のキャプテン佐々木久美(25)も「ずっと楽しみにしていました。気持ちをみんなで高め合って最高のライブにしたいです」と意気込んだ。

会場には、櫻坂46のファン「Buddies」や日向坂46のファン「おひさま」たちも集結した。日向坂46丹生明里(20)は「緊張しています。ファンの皆さんが一緒にこの会場に集まってくださっていること自体が、すごい奇跡と言いますか。うれしいです!」と喜び、「今日は櫻坂46さんの世界観も、日向坂46の世界観も、どっちも楽しんでもらえるように、精いっぱいパフォーマンスしたいと思います!」と意気込んだ。

櫻坂46井上梨名(20)は「2つのグループが集まってフェスをできることは、夢には思っていたんですけど、本当に現実になるとは思っていなかったので。今日この日を皆さんと一緒に全力っで楽しんで、皆さんの今年の夏の一番の思い出になるように全力で頑張ります!」と話した。

ライブでは両グループが2曲ずつ交互に登場し、櫻坂46の「思ったよりも寂しくない」や日向坂46の「ドレミソラシド」などをパフォーマンスした。終盤には、櫻坂46の「BAN」、日向坂46「誰よりも高く跳べ!2020」などのキラーチューンを、1曲ずつ交互に6曲立て続けに披露。会場の熱気は最高潮に達した。

櫻坂46の楽曲「Buddies」では、センターの山崎天(15)が「『Buddies』の皆さん! そして『おひさま』の皆さん!」と絶叫。「これからも一緒に坂道を駆け抜けてくれますよね! ついてきてくれますよね! みんなのことが、大好き~!」とアピール。ファンたちはスティックバルーンを何度もたたいて応じた。

キャプテン2人のMCで、菅井は「日向坂ちゃんの曲は幸せな気持ちになるね~!」と笑顔。佐々木久美も「櫻坂さんの曲も、美しい世界観すぎて。外で見ると一層。心が満たされました」と笑った。菅井は「一緒にライブをして、お互いのグループの違いがより見えてきた気がする」と話し、「欅になくて、櫻坂にあるのはやっぱり『華』なんだな、って思って。女性らしく、かれんに、たくましくなって、リスタートだからこそ、痛みを共有しながら、生きることについて歌っているグループになりたいなって思っています」と誓った。

佐々木久美は「3年前にこのステージに立たせていただいた時は、『出させていただいている』って気持ちでやっていました。方向性は違うグループになったけど、同じ坂道グループとしてステージに立たせていただいて、本当にありがたいとあらためて思います」と感謝した。菅井も「お互いのグループにしか分からないようなつらい時期とか大変なこともあったと思うけど、そういうことを乗り越えて、こうしてみんなでまた集まれて感無量です。どんな時もサポートしてくださった皆さんがいるからだなと思います。感謝の気持ちでいっぱいです」と伝えた。

日向坂46加藤史帆(23)は「櫻坂さんと同じステージに立てたことと、『Buddies』さんと『おひさま』がこうやって一緒にいる空間って、本当に奇跡みたいだなと思う。奇跡みたいな瞬間にいられることが幸せだなって思いました。幸せをかみしめてパフォーマンスしました」と喜んだ。櫻坂46副キャプテン松田里奈(21)は「3日間やって本当にめちゃめちゃ楽しくて、もっと皆さんのためにめちゃめちゃ頑張りたいなってすごい思いましたし、みんなで仲良しになったらすごい最強な気がするので、また来年こういうフェスができたらうれしいなと思います!」と笑った。

ラストは欅坂46時代の合同楽曲「W-KEYAKIZAKAの詩」を歌唱した。それぞれのグループのメンバーが交互に立ち、2グループ計46人でパフォーマンスした。隣にいるお互いのグループのメンバーと手を合わせてポーズし、笑顔で締めくくった。ファンがペンライトを振り、日の沈んだ会場は欅坂46のグループカラーだった緑の光でいっぱいになった。

菅井は「これからもお互い、同じ欅坂から生まれたグループとして、高め合っていきたいと思います」と誓った。佐々木久美も「またここに私たちも帰ってこられるよう、これからも頑張っていきたいと思います!」と意気込んだ。菅井は「ぜひ、お互いのグループに遊びに来てくださったらうれしいです! これからも私たちについてきてください!」とアピール。両グループのメンバーがあいさつし、3日間のフェスを終えた。 【横山慧】