男子ゴルフの元世界ランキング1位のアダム・スコット(40=オーストラリア)が、開幕を間近に控える東京五輪開催を疑問視した。

 オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」によると、全英オープン(15日開幕)の会場で取材に応じた2013年のマスターズ王者は、新型コロナウイルス感染拡大で4度目となる緊急事態宣言下での東京五輪開催について、こう言及した。

「あのような規模のイベントを開催すべきかどうか、本当に責任ある決断なのか疑問を持たざるを得ない。世界の一部地域の人は、日本で起きている状況を理解していない。他の地域に比べてワクチン接種が進んでいないからね」

 4月に東京五輪出場辞退を表明しているスコットは、ジカ熱を理由に16年リオデジャネイロ五輪も出場しなかった。出場権がありながら2大会連続の不出場となったが、全英の会場でも「考え直すことはない」と改めて強調した。