フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が、来月16日に単行本「MC論」(ワニブックス)を出版する。

このほど、日刊スポーツの取材に応じ、「自分の中で、しゃべることと書くことはつながっている。昭和に生まれて、平成、令和と“社会を映す窓”であるテレビ、そして司会、MCのありさまが変遷してきた。立って1人で話すオーソドックスな司会者は、もはや絶滅危惧種だと思う」と“MC論”を明かした。

著書は、テレビ司会者として1960年代から活躍した故大橋巨泉氏をはじめ、タモリ、たけし、さんまの「ビッグ3」、とんねるず、ダウンタウンらを取り上げ、その手法、影響力などを分析した“交友録”でもある。「今のテレビはコンビニと同じで似ている番組ばかり。その中で、MC1人ずつの“魅力論”を僕の目を通して一生懸命やりました。読み飛ばしていいから買ってください」とアピールした。

16年3月まで12年間自身が務めたテレビ朝日「報道ステーション」のキャスターに、元NHKの大越健介キャスター(59)が就任することには「ベストな人選。テレ朝も、いい人を見つけた」と語った。【小谷野俊哉】