女優高畑充希(29)が、来年7、8月に開幕するミュージカル「ミス・サイゴン」(東京・帝国劇場)のヒロイン、キム役に決まり、「来年がとても楽しみ」とコメントを寄せた。

高畑は20年公演のキム役に新キャストとして起用されていたが、新型コロナ感染拡大により全行程が中止となった。制作発表も行い、稽古も進めていた中での中止という経験を振り返り「昨年、サイゴンカンパニーにいた時間は1カ月と短いものでしたが、本当に幸せで。あぁ、もう少しこの世界で、キムでいたかったなと後ろ髪を引かれる思いで稽古場を後にしました」。

また「私自身、この1年、この普通じゃない世界に対して感じたり考えたりしたことが多くて。きっと公演までの1年も、新しい想いが増えるような気がしています。その濃密な2年間を大切に抱えて、来年、帝国劇場に立てたらな、と思います。エンタメは、やっぱりワクワクをくれます。来年がとても楽しみです」とメッセージしている。

「ミス・サイゴン」は、来年で日本初演30周年を迎え、通算上演回数1463回を重ねる大ヒット作。ベトナム戦争陥落間近のサイゴンで、エンジニアの経営するキャバレーで知り合ったベトナム人の少女キムと、米兵クリスの悲恋を描く。

キム役は高畑のほか、昆夏美(30)、屋比久知奈(27)のトリプルキャストとなる。昆と屋比久のコメントは以下の通り。

◆昆夏美「2022年夏に『ミス・サイゴン』が帰ってきます! コロナの影響でさまざまなエンターテインメントが誕生の機会を得ることができなかったあの2年前から『いつかまた』という想いをもって過ごしてきました。この作品の持つパワーと我々の想いが合わさった非常に熱い舞台になると思います。日本初演30周年記念ということで、今やるべくしてやるタイミングだと思いますのでぜひご期待ください」。

◆屋比久知奈「昨年の公演中止の知らせを受け取った時のあの気持ちは、今でも忘れられません。キムを生きられること、本当に本当にうれしいです。生きる力、生きていく力、生き抜く力、生身の人間が放つエネルギーを強く感じる『ミス・サイゴン』という作品が、今上演されることにとても大きな意味を感じています。日本初演30周年という特別な年。ふつふつと溜めていた作品への想い、願い、祈り、すべてをキムの人生にのせて、精いっぱいキムを生きます!!!」