自民党の後藤田正純衆院議員(51)が23日、自身のツイッターを更新。女性蔑視発言で東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗前会長が、組織委の「名誉最高顧問」に就く案が浮上していることに激怒した。

 後藤田氏は、組織委が森氏の名誉最高顧問就任を検討しているとの記事を取り上げ、「一体誰がこんな提案をしているのか!言い出しっぺは名乗り出ろ!五輪エンブレムに始まり、過去の言動が、問題になり、五輪関係者の辞任が続く中に、ふざけ過ぎている。一連の辞任ドミノも、人選した人間を、国民に明らかにすべき」と投稿。

 怒りが収まらない後藤田氏は連投で「東京五輪で分かったこと。日本の官僚や代理店が、実は全くクリエイティブでないこと。でも救いはクリエイティブな人間はたくさんいること。要は見極める人間に全くセンスが無いこと。これが、日本の最大の問題」と痛烈に皮肉った。

 森氏は今年2月、女性蔑視とも受け取れる発言で会長職を辞任したが、18日に迎賓館で行われた国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の歓迎会に参加。東京五輪最初の競技として注目を集めた女子ソフトボールの日本―オーストラリア戦(21日)を無観客の会場で観戦していた。