俳優川崎麻世(58)と女優野村真美(56)が30日、都内でダブル主演の映画「ある家族」(ながせきいさむ監督)の初日舞台あいさつに出席した。

家庭環境を失った児童を、里親や児童養護施設の経験者らが家庭に迎え入れて養育するファミリーホームが舞台。川崎と野村は経営者夫婦を演じている。

映画初主演の川崎は「13歳から芸能界に入って、45年間。この年になって初主演の映画を撮ることができてうれしいし、感謝の気持ちでいっぱいです」と感激の表情を見せた。

同名の朗読ミュージカルを昨年の1月に上演した。「再演したいなと思ったんですが、新型コロナで延期に次ぐ延期で、じゃあ映画にしようよということになりました。子供たちを預かるお父さんとして、こういう子供たちが、まだまだたくさんいる、全国にはファミリーホームというものがあるんだというメッセージを込めて作りました。最後のシーンを思い出すとウルウルきますね」と話した。

野村は「川崎さんとは、しっかりお芝居で組むのは初めてでした。『俺、川崎麻世だよ!』という感じの人かと思っていたら、とっても普通。人として本当に誠実だなと思って、大ファンになりました。子供たちが、とってもかわいくて、お母さんとかママと呼ばれることが本当に楽しかった。包容力のある夫とかわいい子供たちに囲まれて幸せでした」と振り返った。

川崎は、妻でタレントのカイヤ(59)との離婚裁判で、昨年2月に離婚が認められる判決を得た。だが、慰謝料2000万円の請求を棄却されたカイヤが、控訴している。

野村から「麻世さん、“あの家族”は?」とツッコまれると、麻世は「そっちの家族は、というか夫婦の問題ですが。僕もずっと頑張ってきたので、そろそろ近いうちに結論が出ると思います」と話した。

他に寺田もか、奥仲麻琴、伊藤真央、中西悠綺、阿南萌花らが出席した。