8月16日は“キング・オブ・ロックンロール”エルビス・プレスリーの命日だ。エルビスは1977年に42歳で亡くなった。そんな命日の直前、元恋人で女優のリンダ・トンプソン(71)が英デイリー・スター紙に天国のエルビスから“メッセージ”を受け取ったことを明かした。

 同紙によると、エルビスの命日には、リンダが住むアパートや彼女の周囲だけが停電になるのだという。

 リンダは「キングが私の部屋の電源を切ることで、お墓の中から私にサインを送ってきているんです。死後の世界から誰かが戻ってきて、サインを出すことができるとすれば、それはフーディーニではなく、エルビスしかいません」と主張する。

 ハリー・フーディーニとは、19世紀から20世紀初めに活躍した米国の奇術師。奇術師としての知識で、エセ霊能力者のトリックを暴き続け、“サイキック・ハンター”と呼ばれた。霊の存在を信じていたからこそ、ニセモノを許せなかったという。フーディーニは死の直前、妻にだけ「死後の世界があるのなら、必ず連絡する。合言葉は『ロザベル、ビリーブ』だ」と伝えたが、妻本人に亡くなったフーディーニから直接のサインは来なかったという。リンダはそんなエピソードを引き合いに出したわけだ。

 リンダが72年に22歳で「ミス・テネシー・ユニバース」に選ばれた後、プリシラと離婚したエルビスと出会い、交際。エルビスは“処方ドラッグ”に頼りながら、ボロボロの体でコンサートを繰り返し、ついに亡くなった。その晩年に寄り添ったのがリンダだった。

 リンダは「彼が亡くなって、グレイスランドのお墓に遺品を埋葬するため、私のアパートにあった彼の荷物をまとめていた時、停電になったんです。ロウソクで明るくしました。ほかの家は普通に電気がついていた」と明かす。

 その後、命日には停電などが発生するようになった。特に印象的なのは死の8年後、リンダがロサンゼルスでライブを行っていた時に会場が停電になったことだという。

「他の建物は停電しなかった。ロウソクの明かりでショーを続けました。その時は、まさにグレイスランドでキャンドルライトの追悼式が進行中でした。偶然ではありません。エルビスからのサインなんです」とリンダ。

 エルビスの命日に停電が起きるというのは、やはり天国からのサインなのか。