城桧吏(かいり=14)が4日、都内の渋谷HUMAXシネマで行われた初主演映画「都会のトム&ソーヤ」(河合勇人監督)公開記念イベントで、夏休みに準備したいことを聞かれ「今年、受験生なのでいろいろなことを準備したい」と笑みを浮かべた。

司会から得意教科が何かを聞かれると「全部、苦手で…体育の技術しか得意なことがない。何も得意なものがない」と苦笑い。「役者に役に立ちますね」とフォローされると「そうですね」と笑った。

共演の酒井大地(15)は「今後、たくさんの作品に出られるように演技レッスンを頑張って、もっと良い俳優になれるよう準備したい」と意気込んだ。具体的な改善点については「やっぱり、滑舌ですかね。もっと頑張ろう。方言は徐々に治ってきているんですけど…早口と滑舌を頑張りたい」と語った。

この日は、城と酒井が、主題歌「アーユーレディー」を歌唱するロックバンド「緑黄色社会」と初対面した。城は「頭の中に(主要な役どころの)2人が思い浮かんだ。映画の伝えたいことを歌詞で、まるっと伝えてくれる。大好きな歌」と笑顔。酒井も「初めて聴いた時、鳥肌がしごかった。泣いちゃった。初めて聴いて泣いたのが緑黄色社会さんの歌…大好きです」と大絶賛した。

映画を見て楽曲を書き下ろした、緑黄色社会のボーカル長屋晴子は「まず、監督から名指しでお声がけして頂いて、それが本当にうれしかった。『好きなようにやってくれ。お任せしたよ』という気持ちがうれしかった。わくわく感をどう伝えようと思って作った」と振り返った。ギター小林壱誓は「初めて映画を見させていただいて監督と打ち合わせした。『分かるでしょ。この映画はAre you readyなんだよ』と。あらゆる世代が見られる映画。僕らのように、夢を忘れかけた人にも届けば良いと思った」と語った。

「都会のトム&ソーヤ」は、はやみねかおる氏の小説「都会(まち)のトム&ソーヤ」シリーズの実写化作品。類い稀なサバイバル能力を持つ内藤内人(城)と、果てしない夢を抱く大企業の御曹司・竜王創也(酒井)のコンビが最強のゲームクリエイターを目指して「都会」を舞台に冒険に繰り出し、友情を育み、発見を重ねながら未知なる世界を駆け抜けるバディームービー。