ボートレース住之江のGⅢ「第32回アサヒビールカップ」は6日が予選3日目。5日の2日目は4Rで田中信一郎(48=大阪)、後藤浩(53=埼玉)の主力をはじめ峰重力也(31=岡山)、山崎聖司(45=東京)の4人による集団フライングが発生。中でも田中はコンマ05の非常識なフライングで即日帰郷となった。

 これで快速38号機を駆る篠崎元志(35=福岡)が独走態勢を築くのかと思いきや、2日目2走は3、3着に終わった。スリットの足は力強いが、伸びが止まる症状が出て2走ともまくれなかった。「いい人の中で一緒ぐらい。エンジン相場ほど出し切れていないのかな?」とトーンダウン。

 逆に渡辺和将(31=岡山)は集団フライングが出た4Rで「スタート放って」コンマ02で残り初日から1、1、2着のオール2連対。勢いは篠崎をしのぐものがある。

 また、3Rで渡辺浩司(37=福岡)を寄せつけず逃げ切り、後半7Rでは篠崎のまくりを止めて2着をキープした伏兵・谷本幸司(50=愛知)もレース足は抜群。「渡辺浩司君と篠崎元志君に先着するなんてね。もう選手を辞めてもいい(笑い)」とジョークが飛び出すほど乗っている。シリーズ中盤戦もマークを怠れなくなった。