アイドルグループ「SKE48」の浅井裕華(17)と林美澪(12)が6日に全国公開されたアニメ映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション」に超感動だ。公開前に名古屋で行われた試写会に参加した2人は映画を見終わった後には涙、涙…。「今まで見た中で1番熱い映画です」(林)「グッとくるところがたくさんあって…。マスクも涙でベタベタになりました」(浅井)と感想を語った。

「僕のヒーローアカデミア」(通称ヒロアカ)は世界累計5000万部を突破した週刊少年ジャンプに連載中の大人気漫画。ヒーローを養成する学校に入学した主人公の緑谷出久が、爆豪勝己、轟焦凍ら仲間と共に成長していく物語。現在、アニメのシーズン5が放送中で映画化は今回が3作目となる。大のヒロアカファンである2人は「ヒーローたちの個性や絆がすばらしくて余韻がすごいです」(浅井)「主人公の出久君があきらめずに、全力を尽くすところに感動しちゃいました。推しの轟君も活躍して楽しかったです」(林)と目を輝かせながら初日興収が約3億1000万円の大ヒットスタートとなった映画の魅力を語った。

 今回の映画では大河ドラマ「青天を衝け」で主役の渋沢栄一を演じている俳優の吉沢亮(27)が声優として参加。物語のキーパーソンとなるロディ・ソウルを演じている。「本当にキャラに合っていて、カッコいい声で想像を超えていました」(林)「役になじみすぎていてすばらしかったです」(浅井)と映画のオリジナルキャラクターに2人とも大満足だった。

 実はヒロアカは今、SKE48内でも大人気なのだという。浅井と林以外にも須田亜香里、坂本真凛、熊崎晴香、末永桜花、佐藤佳穂、入内嶋涼、井田玲音名ら多くのメンバーがはまっている。「少年ジャンプ」の王道バトルストーリーになぜ女性アイドルたちが夢中になるのか。

「映画でもアニメでも『あきらめない』という気持ちが土台にあって登場人物が活躍しているんです。『プルス・ウルトラ』(注・ヒロアカに登場するフレーズで“さらに向こうへ”という意味のラテン語)という言葉にもあるように、みんなの気持ちが一つになって前へ進んでいく。一つの目標に向かってみんなで走っていくというところはグループアイドルにも通じるところがあると思うんです。あきらめずに頑張るということなど、どの世代の人たちでも感じるところがあると思います」と浅井が力説。

 さらに林も「ヒロアカを見ていると、あきらめない気持ちや仲間を思いやる心がすごく伝わってきて、自分もこういう風にカッコ良くなりたい、思いやりの気持ちを持ちたいって思いました。私にとってヒロアカは先生でもあるんです」とこのアニメで多くのことを学んだという。

 実は2人ともヒロアカに出会う前はアニメを見ることはほとんどなかった。しかし友人から「面白いよ」と勧められ動画配信サイトでアニメシリーズを一気見したことでヒロアカ沼にズッポリとはまり込んだという。「(浅井)裕華さんともヒロアカがきっかけでよく話すようになりました」(林)、「ヒロアカを好きというと(SKEの)みんなが集まってくるんです」(浅井)というだけにSKE内での「ヒロアカブーム」はまだまだ続きそうだ。