【筋力あげちゃう 夏の久嬢体操】この1年半で痔や尿漏れに悩む人が増えているのをご存じだろうか。美人整体師・久嬢由起子が皆さんに警鐘を鳴らしつつ、十八番を繰り出します。

 夏といえば肝試し。今回はお化け屋敷に出てくるゾンビをイメージしつつ、久々にお尻にペンを挟んでみましょう。この連載を読んでいただいている皆さんにはおなじみ(苦笑)、私の得意技です。

 まずはお尻の割れ目の奥(肛門に軽く触れる程度、もちろん服の上から)にペンを挟み、両手を高く上げて、手のひらを下向きにします。その状態で、ヒザを曲げずに少しずつ前に進む…ゾンビが誰かを襲うときの動きをイメージしてください。ちょっと怖いですが、この動きでペンを挟んだままにするには、肛門をキュッと締めないといけないんです。肛筋(肛門周りの筋肉)をしっかり使うことになり、これが下半身の筋力強化、お尻の血行促進、ひいては痔、尿漏れ、便漏れ、便秘の改善につながります。

 以前も少しお話ししましたが、このような肛門周りの悩みを持つ人が、コロナ禍で増えています。外出自粛での運動不足、自宅でのテレワーク(座ってばかり)が増え、下半身、特にお尻周辺が血行不良になったことが影響しているんです。泌尿器科の先生にうかがったところ、男女問わず増加しているとのこと。この運動でぜひ肛門周りの筋肉を動かしてみてください。

 今回は両手を上げることで肩凝り解消のストレッチにもなっています。最初はペンを落とさずに歩くのは難しいかもしれませんが、肛門周りに力を入れるだけでも血行促進になりますのでぜひ!

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。最新著書は「見るだけでやせる コア締めダイエット」。ネット番組「大川興業のインデペンデンス・デイ」に出演中。