俳優三夏紳(みなつ・しん=80)が主演、脚本、映像監督松生秀二(まつおい・ひでじ=80)が演出の劇団三松座の舞台「告白」が21日、東京・武蔵野公会堂で上演された。

物語は妻と死に別れた三夏演じる主人公の男が、新たに別の女性と交際する。その女性が暴行されているところに遭遇して、助けに入るが逆に首を絞められる。そこで女性がとっさに花瓶を男の後頭部に打ち付けて殺す。男は死に、主人公は女性の罪をかぶって殺人犯として服役して帰ってくる。主人公の子供たち、女性との間にできた子供の境遇、思いをそれぞれの立場から描く。

上演後、三夏は出演者たちと舞台上からあいさつ。「本当に大変な中、足をお運びいただいてありがとうございます。どうお返ししようかと思っていますが、楽しんでいただいてお返しできるように、これからも頑張っていこうと思っています」と話した。

三松座について「私が三、松は大学(日大芸術学部)1年の時に出会って61年、松生秀二でございます」と舞台上に松生監督を上げて紹介。「2人合わせて160歳、まだまだ青春でございます。これからも、どこまでできるか力の限り頑張っていきます」と生涯現役を宣言した。

他に高橋政子、穐吉次代、山田哲也、川島一平、星野光代、市瀬瑠夏、丸山果里菜、叶純子、上原和らが出演した。