医師のおおたわ史絵氏(56)が25日、ブログを更新。厚生労働省が新型コロナウイルスの治療薬「抗体カクテル療法」を外来診療での投与が可能にしたことについて、歓迎の意向を示した。

 抗体カクテル療法は、点滴による治療薬で重症化リスクがある患者を対象に、現在は入院患者、宿泊療養施設・臨時の医療施設での投与が認められていたが、自宅療養者は対象外となっていた。

 おおたわ氏はこの動きに「以前にも書きましたが、軽中等症からの重症化を防ぐ薬なのに、入院患者にしか使えないという おかしな状況にあった薬です。外来投与が許可されました。我が国にしては珍しく早い決断でしたね。ありがたい」と歓迎した。

 続けて「そもそもね、外来で使えない理由がないよ。アナフィラキシーや副作用は他のどの薬にだってあるし、それは内服薬でも似たようなもの。要は投与後に医師が責任を持って経過観察ができればよろしいということですね」と投与後の経過観察の重要性を指摘。

 その上で「コロナ感染症、こうやって治療の幅が拡がるのは良い事ですが またいつものように在庫不足…なんて事態にならないように。そこは国にお願いせざるを得ません」とワクチン不足の二の舞にならないよう念を押した。