巨人の坂本勇人内野手(32)が29日の中日戦(バンテリン)に「2番・遊撃」で先発出場し、7回に執念の適時打を放った。

 3点リードで迎えた7回、無死一、二塁でこの日3打席目を迎えると、ここで坂本はバントの構えを見せる。場内からはどよめきにも似た声が漏れたが、初球を見逃しストライク、2球目はファウルとしてあっさりと0―2と追い込まれてしまう。

 それでも、ここから粘り強さを見せた坂本は、フルカウントとした8球目、田島が投じた148キロの直球をうまくセンター前にはじき返すと、ランエンドヒットで二走・若林が生還して追加点を奪った。前日の試合では4打数無安打といいところ見せられなかった坂本だったが、この日は意地の快音を響かせた。