川口オートのナイターGI「第45回キューポラ杯」は29日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、鈴木圭一郎(26=浜松)が大会初制覇。GIは13回目、通算では51回目の優勝を飾った。

「昨日(4日目)終わった時点で優勝はない、参加して終わりと思った」。準決勝戦は2着に終わったことで下周りの整備に着手し、さらにヘッドも替えて大一番に臨んだ。

 優勝戦、試走は3・28の一番タイムを計時した。「試走タイムは日ごとに良くなってきたし、いい状態になりましたね」と手応えはあった。

「7、8番手は覚悟していた」というだけに、スタート後の1コーナーは6番手付近であっても落ち着いていた。そこから攻め上げ、7周回で高橋貢(50=伊勢崎)を抜き2番手に。「行けるなら行こうと思った」と、8周1コーナーで逃げる小林瑞季(30=川口)の内に切り込んで先頭を奪い、そのままゴールした。

「レース足が出ました。完璧だった。タイヤが低く、いつ滑るかと思っていたけど、エンジンが合っていたから滑らなかった」と万全のデキに「整備は100点」とキッパリ言い切った。

 次走は来月4日からの川口普通開催。「通常のマフラーに戻るし、また一から合わせ直しです」と早くも次を見つめる。「熱い走路になると思うし、さばく腕を磨きたい」と奮闘を誓った。