上方落語協会会長の笑福亭仁智(69)が30日、開設15周年を迎える上方落語の定席寄席「天満天神繁昌亭」の「15周年記念特別公演」初日あいさつに登場した。

 2006年に前会長の桂文枝(78)らの努力によって開設された繁昌亭は9月15日をもって開設15年を迎える。

 オープン時や開設10周年の際は地元・天神橋筋商店街でお練りが行われたが、コロナ禍の今回は大規模なイベントはなし。それでも、5週にわたって、週替わりで笑福亭松鶴一門、桂春団治・露の五郎兵衛一門、桂文枝一門、林家染丸一門、桂米朝一門の順に昼公演が行われる。

 オープニングは桂あやめ率いる「はなし家タカラヅカ」(あやめ、笑福亭生喬、林家染雀、笑福亭生寿、月亭天使)による華麗な舞と歌(?)でスタート。

 傘を差しながら舞台に登場した仁智は「今日はようこそ。天満天神バケモノ小屋へ!」と笑わせると、「協会員一同一致団結して、面白い番組をそろえて次の15年に向け進めていきたい。35日間、たっぷりお楽しみを」とあいさつした。

 高座では「出前持ち」を披露。マクラで先日、骨髄異形成症候群のため、84歳で亡くなった師匠の笑福亭仁鶴さんのことに触れ、ファンに長年の応援を感謝していた。