お笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーの村本大輔(40)が7日、都内で「第11回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式に出席した。BS12トゥエルビ「BS12スペシャル『村本大輔はなぜテレビから消えたのか?』」がグランプリを受賞した。

村本は13年暮れに「THE MANZAI」で優勝して売れっ子になった。受賞した番組では、村本がその後、「原発や沖縄問題などについて発言することで地上波から徐々に姿が消え、昨年20年の地上波出演は暮れのフジテレビ『THE MANZAI』1本だけ」との境遇を説明し、テレビの世界から離れ地方を回る村本に密着したドキュメントとなっている。

村本は「日向さんが、うまく撮ってくれた。ブスが篠山紀信にきれいに撮ってもらったようなもの」と、制作会社「ドキュメンタリージャパン」の日向史有ディレクターをたたえた。

そして「最初はある地上波からオファーが来て、渡米してスタンダップコメディーに挑戦するのを撮る予定だった。ただ、渡米2週間前に、ツイッターで大麻合法化についてつぶやいたら(番組が)なくなった。流す番組がなくなって『お金は出ませんよ』と言ったのに、『取りあえず撮って、YouTubeで流したい』と言って、アメリカ、沖縄、韓国にまで着いてきてくれた。こういう風に大きな賞を取って、本当におめでとうございます。素晴らしいですよ」と話した。

そして「仕事が“激減”と言われてますけど、自分が選んで断ってきただけ。物語を勝手に作るなと思ったし、2週間前に番組がなくなったテレビ局にもバーッと言いたい。だけど今日はハレの日だから」と矛先を収めたように見えたが、「ただ、そのテレビ局の番組も僕の受信料で作られています」と、番組をやめた局がNHKであることを事実上、暴露した。

日向ディレクターは「企画を立ててから放送まで3年かかった。どこにも取り上げてもらえなかった。制約のある中で、みんなで話し合って、みんなで解決する番組制作に価値がある。励みになりました。改めて場をつくってくれた方々、スタッフ、ここまでつき合ってくれた村本さんにお礼を言いたい」と話した。