元総務相でパソナグループ会長の竹中平蔵氏(70)が9日、自身のユーチューブチャンネルに公開した動画で、退任を発表した菅義偉首相をたたえた。

 竹中氏は「菅内閣は1年という短い内閣ではありましたけども、すごく大きな功績を残している」「普通の総理は1年間でこれだけのことはできなかった」と絶賛。主な〝功績〟として、携帯電話料金の引き下げ、脱炭素、デジタル庁設立、原発汚染水の排出、医療費2割負担、外交での姿勢を挙げた。

 中でも脱炭素については「ヨーロッパの国々が先行していたにもかかわらず、日本では経済界と経済産業省が猛反対してなかなかできなかった。それを最初の所信表明演説で述べて、一気にやってしまった」と解説。汚染水の排出については「10年間できなかったことをやったわけです」とした。

 竹中氏は「本当に1年間働き通しだったと私は評価するべきだと思います」としたうえで「10年間できなかったことを1年でやった。平時の政権なら何年かかったんでしょうか」と結んだ。